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【2025年版】維持費が安い車の選び方|税金・燃費・部品・故障リスクから見る“買ってからラクな車”4条件2025.10.17

■はじめに:今こそ「買うより維持する」時代

 あなたは車を選ぶとき、何を一番重視しますか?
 価格?デザイン?走りの良さ?

 もちろんどれも大事ですが、近年の日本の家計事情を考えると、「維持費の安さ」こそが最重要ポイントになりつつあります。

 ガソリン価格は全国平均で170円前後(2025年時点)を推移。保険料や自動車税も決して軽くはありません。車を「所有し続ける」ためには、購入後にかかるお金=維持費をいかに抑えるかが勝負です。

 同じ100万円で買った車でも、燃費や税金、修理費用の差で年間10万円以上の差がつくことも珍しくありません。つまり、「どんな車を買うか」で、今後の5年・10年の家計が大きく変わるということ。

 そこで本記事では、
 👉 維持費が安い車の条件4つ(税金・燃費・部品・故障率)
 👉 買ってからラクに乗れる車選びの実践ポイント
 👉 さらに維持費を下げる生活術
 これらをすべて、わかりやすく解説していきます。


■維持費とは何か?目に見えにくい“第二の購入費”

 まずは「維持費」とは何か、具体的に整理しておきましょう。

 車は買って終わりではありません。むしろ、**維持費こそが“本当の車の値段”**と言っても過言ではないのです。

 維持費を構成する主な項目は次の通りです。

項目内容年間目安費用(普通車例)
自動車税・重量税車の排気量・重量に応じて課税約4〜5万円
車検・整備費法定点検・検査・部品交換など約6〜10万円
燃料代ガソリン・軽油・電気など約10〜15万円(走行距離により大差)
保険料自賠責+任意保険約6〜8万円
消耗品オイル・タイヤ・バッテリー・ワイパーなど約3〜5万円
駐車場代特に都市部では大きい約6〜12万円
修理費故障・不具合の対応年平均2〜5万円程度
減価償却車の価値が下がる分見えないが実質コスト

 合計すると、年間40〜60万円。つまり、5年乗れば200〜300万円が「維持費」として消えていく計算です。
 この中でも差がつくのは、「税金・燃費・部品・故障リスク」の4つ。これを抑えた車こそ、“維持費が安い車”です。


■維持費が安い車の4条件とは?

 では、実際に維持費を抑えるためにはどんな車を選べばよいのでしょうか。
 ここでは、4つの条件をひとつずつ掘り下げます。


① 税金が安い車を選ぶ(排気量・重量・環境性能)

 毎年5月に届く「自動車税納税通知書」。これ、地味に重いですよね。
 排気量が1,000cc増えるごとに税金が上がる仕組みで、軽自動車なら年10,800円、普通車なら最大で111,000円にまで差があります。

 さらに車検時に払う「重量税」も、車体が重いほど高額になります。
 ここでポイントとなるのが――

 ✅ 軽自動車は税金最強クラス
 軽自動車は排気量660cc以下・重量も軽く、税金も保険も安い。特に通勤や近距離移動中心の人には最強の選択肢です。

 ✅ エコカー減税・グリーン化特例の対象車
 環境性能の高い車(ハイブリッド・EV・PHEV・燃費基準達成車)は、税金が軽減・免除されることがあります。2025年以降も制度は続いており、登録から数年間は大幅に優遇されます。

 ✅ 古い車は“重課”に注意!
 新車登録から13年以上経つ車は「環境負担車」とされ、自動車税が約15%上乗せされます。古い中古車は安く買えても、維持費が高くつくケースもあるのです。


② 燃費がいい車を選ぶ(走行距離が多い人は特に重要)

 燃料代は、維持費の中でも最も積み重なるコストです。
 ガソリン価格が高止まりしている今、燃費性能は維持費の生命線といえます。

 実際、燃費15km/Lの車と25km/Lの車では、年間1万km走行で約3万円の差が出ます(レギュラー170円/L計算)。
 5年で15万円差です。

 燃費で優れているのは――
 - トヨタ「ヤリス」「アクア」などのハイブリッド車
 - スズキ「アルト」やダイハツ「ミライース」などの軽量車
 - 日産「e-POWER」シリーズも好成績

 一方で、高速走行が多い人ならディーゼル車も候補に入ります。軽油はガソリンより約30円安く、長距離で差が出ます。
 ただし、DPF再生や尿素補給、専用オイルなどの維持コストも忘れずに計算しておきましょう。


③ 部品代・修理代が安い車を選ぶ(流通量がカギ)

 車は走れば消耗します。タイヤ・オイル・バッテリー・ブレーキ…定期的に交換が必要な部品がたくさんあります。
 ここで注目すべきは「部品代の安さ」と「流通量の多さ」。

 ✅ 国内販売台数が多い車は部品が安い!
 たとえばトヨタ「カローラ」やホンダ「フィット」、スズキ「ワゴンR」などは、国内に部品在庫が豊富で、社外品・中古部品も多く出回っています。

 ✅ 輸入車は部品価格が高くなりがち
 ベンツやBMWなどは、オイルフィルター一つでも国産車の2〜3倍することがあります。さらに部品納期が長い場合もあるため、修理中の代車費用も発生するケースも。

 ✅ 部品交換が簡単=工賃が安い
 同じ部品でも、構造が複雑な車ほど交換工賃が高くなります。たとえばバッテリーやエアフィルターが取り外しやすい車は、整備費を節約できます。

 ✅ 純正品より社外品・リビルト品を選ぶ
 整備工場によっては、社外互換品(リビルト品)で純正の半額近くに抑えられる場合もあります。信頼できる工場を選び、相談してみるのがおすすめです。


④ 壊れにくい車を選ぶ(信頼性こそ最強の節約)

 維持費の最大の敵は「故障」。
 車は一度壊れると、修理代が一気に跳ね上がります。電子制御系トラブルなら10万円を超えることも。

 では、“壊れにくい車”とはどんな車でしょうか?

 ✅ 信頼性の高いメーカーを選ぶ
 トヨタ・ホンダ・スズキ・ダイハツは、国内の故障率ランキングで常に上位。逆に欧州車は電装系トラブルが多め。

 ✅ 構造がシンプルな車
 ターボ・電動化・可変バルブなど、複雑な機構を持つ車は、経年でトラブルが起きやすくなります。シンプルな自然吸気エンジン車のほうが長寿命です。

 ✅ 整備履歴が残っている中古車
 中古車を選ぶ場合、過去の点検・交換履歴が残っているかを確認しましょう。定期的にオイル交換されている車は明らかに長持ちします。

 ✅ 保証付き・延長保証を活用する
 ディーラー中古車や認定中古車には、1〜3年の保証がつくこともあります。高年式車を買うなら、この保証は絶対に付けておくと安心です。


■条件別チェックリスト(選ぶ前に確認!)

 実際に車を購入する際に確認すべき項目を、4条件に分けて整理しました。

分類チェック項目理想条件
税金排気量・重量・初年度登録年小排気量・軽量・新しめ
燃費WLTC燃費・実燃費レビュー20km/L以上が理想
部品国内流通量・社外部品対応国内販売台数が多いモデル
故障率整備記録簿・口コミ・保証有無定期点検済+保証付き

■実例で比較!維持費の安い代表車種

車種年間燃料代(1万km)年間税金整備費平均合計維持費目安
スズキ アルト約6万円約1万円約3万円約10万円
トヨタ アクア約7万円約3.5万円約4万円約14万円
ホンダ フィット約8万円約3.5万円約4.5万円約15万円
VW ゴルフ約10万円約4.5万円約7万円約21万円

 この表を見ると一目瞭然。
 軽自動車の維持費は普通車の半分以下です。

 とはいえ、軽自動車にも弱点があります。高速走行での安定性や、長距離での疲労感は普通車に劣ります。
 そのため、「どんな使い方をするか」によって、最適な“安い車”は変わります。


■維持費をさらに下げる7つの実践テクニック

 車種選び以外にも、日々の使い方次第で維持費はまだ下げられます。

1️⃣ 保険の見直し
 インターネット型保険は代理店型より年間2〜3万円安くなることがあります。
 また、年齢条件・本人限定特約を見直すだけでも数千円単位で変わります。

2️⃣ タイヤ空気圧を月1回チェック
 空気圧が0.5下がるだけで燃費が約3%悪化します。ガソリン代で年間1万円近いロスになることも。

3️⃣ 余計な荷物を降ろす
 100kg荷物を載せたままだと燃費が5%落ちます。トランク整理も節約の一環です。

4️⃣ アイドリングストップを意識的に活用
 信号待ちで10秒以上ならエンジンを切る。バッテリー寿命を考慮しつつ、夏場以外は有効です。

5️⃣ オイル交換を怠らない
 「もったいない」より「早め」が結果的に安上がり。エンジン内部が汚れれば燃費も悪化します。

6️⃣ 燃料価格アプリを活用
 地域や曜日によって5〜10円/L違うことも。1円でも安い店を見つける癖をつけましょう。

7️⃣ 定期点検を“故障予防”と考える
 「壊れてから直す」は最も高くつきます。安い点検でトラブルを未然に防ぐ方が、長期的には断然お得です。


■中古車で維持費を抑えるポイント

 中古車は購入価格が安いぶん、維持費のリスク管理が重要です。

  • 整備記録簿の確認:オイル交換・部品交換の履歴があれば安心。
  • 消耗品の交換時期:バッテリー・タイヤ・ブレーキ残量を要チェック。
  • 保証付き車を選ぶ:販売店保証1年付きなどを活用。
  • 修復歴・塩害に注意:東北・日本海側では塩害によるサビ進行車も多い。

 秋田県など積雪地域では、融雪剤による下回り腐食が進みやすいので、**アンダーコート(防錆塗装)**を追加施工しておくと長持ちします。


■長く乗るか、買い替えるか?維持費バランスの考え方

 「古い車を直して乗るか、新しい車に買い替えるか」――これは永遠のテーマです。

 判断基準は次の3つ。

1️⃣ 年間維持費が車両価格の10%を超えたら見直し
 修理・部品費が増えてきたら買い替えを検討。

2️⃣ 燃費差での節約効果を試算
 たとえば、燃費10km/Lの旧車→20km/Lの新車に変えると、年間1万km走行で約8万円の燃料差。5年で40万円。

3️⃣ 車検時に整備見積もりが10万円超なら“黄信号”
 古い車を延命させるほど、後で電子部品トラブルが続発するリスクもあります。


■まとめ:維持費を制する者が、カーライフを制す!

 車は「買う瞬間」より、「乗り続ける時間」の方がずっと長いもの。
 だからこそ、“維持費が安い車”を選ぶことは、節約だけでなく、安心と自由を手に入れる選択です。

 もう一度、4つの条件をおさらいしましょう。

✅ 税金が安い(軽・小排気量・エコカー)
✅ 燃費がいい(ハイブリッド・軽量車)
✅ 部品代が安い(国産・流通量が多い車)
✅ 壊れにくい(信頼性の高い車)

 この4条件に沿って車を選べば、年間数万円〜十数万円の差が生まれます。
 10年乗れば100万円以上の節約になることも。 維持費を意識した車選びこそ、賢いカーライフの第一歩。
 「買ってからラク」が叶う一台を、ぜひ見つけてください。



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