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「夏の終わりに必要な車メンテナンス|エンジンオイル・バッテリー・補機ベルト・タイヤ点検で冬の故障を防ぐ方法」2025.09.23

夏の終わりこそ車を労わるタイミング

真夏の炎天下を走り抜けたクルマは、見た目以上に疲れをため込んでいます。
渋滞や長距離ドライブ、エアコンのフル稼働など、猛暑によるストレスは車のエンジン・電装系・タイヤなどあらゆる部分に蓄積しています。

そして怖いのは、夏に受けたダメージがすぐには表面化せず、秋や冬になってから一気にトラブルとして現れることです。

  • エンジンオイルの劣化による燃費低下やノッキング
  • バッテリー上がりによるエンジン始動不良
  • 補機ベルト切れによる突然のエンジン停止
  • タイヤ空気圧低下による燃費悪化やバースト

これらを未然に防ぐには、夏の終わりに必ず車の点検・整備を行うことが重要です。
この記事では、特に注意すべき4つのポイント――エンジンオイル、補機ベルト、バッテリー、タイヤについて、点検方法や交換の目安を徹底解説していきます。


1. エンジンオイル交換|猛暑で最もダメージを受ける部品

1-1 エンジンオイルの役割

エンジンオイルは「車の血液」とも呼ばれるほど重要な役割を担っています。

  • 潤滑:金属同士の摩擦を防ぐ
  • 冷却:エンジン内部の熱を吸収し放出
  • 洗浄:燃焼による汚れやカーボンを洗い流す
  • 防錆:エンジン内部を錆から守る

これらの機能が損なわれると、エンジン内部は摩耗やスラッジ(汚れの塊)で劣化が進み、故障リスクが高まります。

1-2 夏の猛暑がオイルを劣化させる理由

猛暑時はオイル温度が100℃以上に達することも珍しくありません。

  • 酸化の進行が早まり粘度低下
  • 高速道路や渋滞でのアイドリングにより消耗加速
  • エアコンフル稼働による負荷増大

この結果、通常より早くオイル交換が必要になります。

1-3 オイル交換の目安と粘度選び

  • 一般的には5,000km~10,000kmごとまたは半年~1年ごと
  • 夏の猛暑を走り抜けた車は、距離が短くても交換推奨
  • 推奨粘度:0W-20、5W-30など車種に適合するものを選ぶ
  • API、ILSAC規格を必ず確認

1-4 オイルフィルター交換を忘れない

オイルフィルターはオイル中のスラッジをろ過する重要部品。

  • オイル交換2回に1回はフィルター交換を推奨
  • フィルターが詰まると油圧低下・潤滑不良の原因に

2. 補機ベルトの点検|切れると即走行不能に

2-1 補機ベルトの役割

補機ベルト(ファンベルトとも呼ばれる)は、以下を駆動しています。

  • オルタネーター(発電機)
  • エアコンコンプレッサー
  • ウォーターポンプ(冷却水循環)
  • パワステポンプ(油圧ステアリングの場合)

つまり、切れると即エンジン停止=走行不能になる重大部品です。

2-2 点検ポイント

  • 異音:「キュルキュル」と鳴く → 摩耗や緩みのサイン
  • 目視:ひび割れ、ささくれ、光沢摩耗
  • プーリー音:アイドリング時にカラカラ音がないか確認

2-3 異常を感じたらすぐ整備へ

補機ベルトやウォーターポンプ周りからの異音は、素人判断が難しいもの。
異音や振動を感じたら即ディーラーや整備工場に持ち込むのが正解です。


3. バッテリー点検|夏の猛暑はバッテリーの大敵

3-1 夏にバッテリーが弱る理由

  • 高温でバッテリー液が蒸発 → 内部劣化加速
  • アイドリングストップ車は電力消費過多で負担増
  • 渋滞や短距離走行が多い都市部は充電不足

3-2 バッテリーの種類と特徴

  • 補水式バッテリー:適切に補水すれば長寿命
  • MF(メンテナンスフリー)バッテリー:補水不要だが寿命が来ると突然弱る

3-3 サルフェーションとは?

  • バッテリー劣化の代表的現象
  • 硫酸鉛が極板に付着 → 充電効率低下
  • 長期間放置や高温環境で進行しやすい

3-4 チェック方法

  • 電圧測定(12.6V以上が健康状態)
  • セルモーターの回りが重い場合は要注意
  • 3年以上使用なら早めの交換検討を

4. タイヤ点検|空気圧は季節で変化する

4-1 夏から秋にかけて空気圧は下がる

夏は路面温度が50℃以上に達し、タイヤ内部の空気も膨張しています。
その状態で空気圧を合わせると、秋になり気温が下がると10%以上低下するケースもあります。

例:指定250kPa → 秋に225kPaまで低下

4-2 空気圧低下のリスク

  • 燃費悪化
  • 制動距離の延長
  • 偏摩耗による寿命短縮
  • 最悪の場合バースト

4-3 点検の注意点

  • 空気圧は冷間時に測定する
  • ガソリンスタンドで測る場合は走行直後を避ける
  • シーズンごとに点検・調整すること

5. 自分でできる最低限の点検習慣

5-1 自分メンテナンスのすすめ

便利なメンテナンスパッケージもありますが、オーナー自身が点検の基礎を知ることがトラブル予防の第一歩です。

最低限やるべきは次の3つ:

  • 月1回のエンジンオイル点検
  • シーズンごとのバッテリーチェック
  • 高速走行前のタイヤ空気圧確認

5-2 プロに任せるべき場面

  • 高速道路上でのトラブル対応(JAFやロードサービスを利用)
  • 補機ベルトや冷却系の異常
  • 突発的なパンク・バースト

DIYとプロ整備をバランスよく活用することが賢いカーライフにつながります。


まとめ:夏の疲れを癒す「秋の点検習慣」で愛車長持ち

夏の終わりに点検を怠ると、秋冬に一気に不具合が表面化するリスクがあります。
エンジンオイル、補機ベルト、バッテリー、タイヤの4つを重点的に点検・交換することで、愛車の寿命を大きく延ばし、維持費の削減にもつながります。

「夏の終わり 車 メンテナンス」は、単なるルーチンではなく、愛車への労いと次の季節への備えなのです。



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