「e-POWERは時代遅れ？最悪・迷惑・うるさいって本当？日産eパワーの将来性・燃費・バッテリー寿命を徹底解説」2025.09.09

「e-POWERって時代遅れじゃないの？」
「最悪・迷惑・うるさいって本当？」

日産が独自に開発したシリーズハイブリッド方式「e-POWER」は、2016年の初代ノートに初搭載されて以来、多くのドライバーに支持されてきました。しかし、近年はPHEV（プラグインハイブリッド）やEV（電気自動車）が急速に普及し始めたことから、e-POWERに対して「効率が悪い」「中途半端」「もう時代遅れ」という声も聞かれます。

では本当に、e-POWERは終わった技術なのでしょうか？
それとも、まだまだ将来性を秘めたパワートレインなのでしょうか？

本記事では以下のテーマを徹底的に掘り下げます。

• e-POWERは時代遅れなのか？将来性は？
• 「最悪」「迷惑」「うるさい」と言われる理由は？
• e-POWERは効率が悪いのか？燃費性能の真実
• 街乗りと高速でどう違う？
• バッテリー寿命と耐久性は十分なのか？
• 日産eパワーと他社ハイブリッドの違いは？

あなたが「e-POWER搭載車を買うべきか」「ハイブリッドやPHEVと比べてどうなのか」を判断できるよう、専門的かつ分かりやすく解説していきます。

e-POWERとは？基本の仕組みを解説

まずは、日産が誇る「e-POWER」の仕組みを簡単におさらいしましょう。

• エンジンの役割：発電専用（タイヤを直接動かさない）
• モーターの役割：100％モーターで駆動
• バッテリー：リチウムイオン電池を搭載
• 外部充電：不要（家庭用コンセントや急速充電器は使えない）

つまり、e-POWERは「エンジンで電気をつくり、その電気でモーターを回して走る」仕組みです。

これは一見するとEVに近いですが、EVとの大きな違いは「バッテリーを外部充電できない」点です。そのため、充電インフラが整っていない地域や集合住宅に住む人でも使いやすいのが強みです。

e-POWERは「時代遅れ」なのか？

「PHEVやEVの普及が進んでいるのに、外部充電できないe-POWERはもう古い」という声があります。

確かに、カーボンニュートラル社会を目指す中で、完全EVの普及は避けられない流れです。しかし、現実的にはまだEV充電インフラは十分ではありません。特に地方やマンション住まいのユーザーにとって、EVはハードルが高いのが現状です。

その点、e-POWERは「充電不要でEVライクな走行感覚を得られる」ため、今後も一定の需要は残ると考えられます。

さらに日産は、e-POWERの技術進化を続けており、発電効率や静粛性の向上が図られています。つまり「時代遅れ」どころか、過渡期の自動車市場においては現実的な選択肢なのです。

将来性と技術ロードマップ

日産は2026年度までに16車種の電動車両を含む30車種の新型車投入を計画しています。その中には、次世代のe-POWERも含まれています。

今後の進化の方向性としては、

• 発電用エンジンの高効率化
• バッテリー容量の拡大
• 遮音技術の向上による騒音対策
• 将来的には外部充電機能を追加した「e-POWER PHEV化」

といった展望が考えられます。

つまり、e-POWERはまだ完成形ではなく、技術の進化によってさらに実用性が高まる可能性を秘めています。

e-POWERは「効率が悪い」は本当か？

よく言われる批判のひとつに「e-POWERは効率が悪い」というものがあります。これは半分正解で、半分は誤解です。

高速道路では不利

e-POWERはエンジンで発電 → 電気に変換 → モーター駆動というプロセスを経ます。そのため変換ロスが発生し、トヨタやホンダのパラレルハイブリッドに比べて効率が落ちます。

• e-POWER伝達効率：約86％
• トヨタTHS-II：約95％

高速巡航では直結モードを持つハイブリッドの方が有利です。

街乗りでは有利

しかし、ストップ＆ゴーの多い市街地では、e-POWERの強みが発揮されます。

• エンジンは効率の良い回転域で発電できる
• 発進・低速はモーター駆動なのでスムーズ
• 渋滞でも燃費が落ちにくい

つまり、高速メインなら不利、街乗り中心なら有利ということです。

e-POWERの燃費性能

街乗り

ノートe-POWER（Xグレード）はWLTCモードで28.4km/L。実燃費でも20km/Lを超えるケースが多く、街乗りではかなり優秀です。

高速道路

一方、高速巡航では10km/Lを下回ることもあります。これは「効率悪い」と言われる要因です。

まとめ

• 街乗り：優秀（20km/L前後）
• 高速：苦手（10km/L以下になる場合あり）

e-POWERのバッテリー寿命と耐久性

「バッテリーがすぐ劣化するのでは？」という不安も多いですよね。

実際には、e-POWERのリチウムイオンバッテリーは8～10年が寿命の目安です。ただし、60～75％の範囲で使うよう制御されており、過度な負荷がかからないため長持ちしやすいのが特徴です。

さらに日産は、e-POWERのパワートレインに5年または10万km保証を付けています。

結論として、バッテリー寿命に関しては大きな心配は不要といえます。

「最悪」と言われる理由

ネットで「e-POWER 最悪」と検索すると、以下の理由が目立ちます。

1. バッテリー交換費用が高額（数十万円の可能性）
2. 高速道路での燃費が悪い
3. 車両価格が高め

つまり、使用環境に合わない人が買うと「最悪」と感じるのです。

「迷惑」「うるさい」と言われる理由

e-POWERは街乗りでは静かですが、以下のシーンで「うるさい」と感じられることがあります。

• 発進時や急加速時にエンジンが高回転で回る
• 高速道路でエンジン音が大きくなる
• 外から聞くと「突然エンジンがかかる音」が目立つ

このギャップが「迷惑」「うるさい」と言われる要因です。

ただし、第3世代モデル以降は防音材や制御の改善で、この問題はかなり軽減されています。

e-POWERとハイブリッドの違い

ここで改めて、日産e-POWERと他社ハイブリッドの違いを整理します。

つまり、街乗りメインならe-POWER、高速や長距離ならパラレル型ハイブリッドという棲み分けが明確です。

まとめ：e-POWERは時代遅れではない

• e-POWERはEVライクな走行感を「充電なし」で楽しめる技術
• 高速燃費は弱点だが、街乗りでは非常に効率的
• バッテリー寿命も実用上は十分
• 「最悪」「迷惑」と感じるのは用途と期待値のミスマッチが原因
• 将来はさらなる技術進化が期待される

結論として、e-POWERは時代遅れではなく、むしろ過渡期における現実的な選択肢と言えます。

あなたの使い方が「街乗り中心」なら、e-POWERは非常におすすめのパワートレインです。
逆に「高速や長距離メイン」なら、トヨタやホンダのハイブリッドを選んだ方が満足度は高いでしょう。