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レギュラー車にハイオクは入れても大丈夫?故障リスクと本当の効果を徹底解説2025.08.26

はじめに

「レギュラー車にハイオクを入れてもいいの?」――これは多くのドライバーが一度は気になったことがあるテーマではないでしょうか。ガソリンスタンドで価格表示を見ていると、レギュラーと比べてハイオクは1リットルあたり10円〜15円ほど高いことが一般的です。その分「高性能なガソリンだからエンジンに良いのでは?」「たまには入れてあげた方が車に優しいのでは?」と考える人も少なくありません。

しかし実際のところ、レギュラー仕様車にハイオクを入れることにどのような意味があるのでしょうか? 本記事では 「レギュラー車にハイオク」 という疑問を徹底的に掘り下げ、故障リスクの有無、体感効果、メリット・デメリット、そして経済的な観点まで、わかりやすく解説していきます。


レギュラーガソリンとハイオクガソリンの違い

オクタン価の違い

レギュラーガソリンとハイオクガソリンの最大の違いは オクタン価 です。

  • レギュラー:オクタン価89以上
  • ハイオク:オクタン価96以上

この基準は日本工業規格(JIS)で定められています。オクタン価とは「燃料がノッキングを起こしにくい度合い」を示す数値のこと。ノッキングとは、エンジン内部で燃料が異常燃焼を起こす現象で、これが続くとエンジンを傷める原因になります。

オクタン価が高い=ノッキングが起こりにくい=高圧縮比の高性能エンジンに適している、という仕組みです。

エンジン設計と燃料の関係

メーカーはエンジンを設計する段階で、どのオクタン価を想定して最適な性能を発揮できるかを決めています。そのため「レギュラー仕様車」ではレギュラーを入れることが前提でチューニングされており、そこにハイオクを入れても基本的には大きな性能向上はありません。逆に「ハイオク指定車」にレギュラーを入れてしまうとノッキングが発生し、性能低下や最悪エンジンへのダメージにつながる可能性があります。


レギュラー車にハイオクを入れても大丈夫?

結論から言えば、レギュラー仕様車にハイオクを入れても故障することは基本的にありません
両者は「同じガソリン」であり、オクタン価が違うだけ。したがって混ざってもエンジンが壊れることはなく、安心して走行することができます。

ただし、注意が必要なのは「異種燃料の誤給油」です。

  • ガソリン車に軽油を入れる
  • ディーゼル車にガソリンを入れる

これは重大な故障につながり、エンジンや燃料系統に深刻なダメージを与えてしまうため絶対に避けなければなりません。


ハイオクを入れることで得られるメリット

レギュラー車にハイオクを入れてもパワーや燃費が劇的に向上することはありませんが、全くメリットがないわけではありません。実際に考えられる効果を整理すると、以下のようになります。

1. 清浄効果(キープクリーン効果)

一部のハイオクガソリンには、エンジン内部をクリーンに保つための清浄剤(洗浄成分)が含まれています。これを「キープクリーン効果」と呼び、燃焼室や吸気バルブに汚れが堆積するのを抑制します。

ただし、注意したいのは「汚れを落とす効果」ではなく「新たな汚れをつきにくくする効果」である点です。すでに蓄積してしまったカーボンやスラッジを一気に洗い流すことはできません。

2. エンジン音の静粛性

人によっては「エンジン音が少し静かになった」と感じることもあります。これはオクタン価の高さによって燃焼が安定し、ノッキングの可能性がより低くなるためです。ただし体感できるかどうかは車種や運転環境によって差があります。

3. エンジン内部のコンディション維持

継続的に使用することで、長期的にエンジン内部のクリーンさを保つ効果が期待できます。とくに長距離走行が多い人や、高速道路をよく使う人にとっては小さなプラス要素となるかもしれません。


レギュラー車にハイオクを入れるデメリット

デメリットとして挙げられるのは 燃料価格が高い ことぐらいです。

  • レギュラーと比べて1リットルあたり10〜15円高い
  • 満タン給油で数百円〜千円単位の差になる

性能面で劇的な変化がない以上、日常的に使う燃料としては経済的負担が増えるだけ、というのが大半のドライバーにとっての実情です。


「たまに入れるだけ」では意味がない?

「レギュラー車にハイオクをたまに入れればエンジンがきれいになる」という話を耳にしたことがある人もいるでしょう。
しかし実際には、一度や二度入れた程度では清浄効果を体感することはほとんどできません。エンジン内部の汚れ防止を狙うなら、ある程度継続的に給油する必要があります。


それでもハイオクを入れてみたい人へ

「効果は限定的とわかっていても試してみたい」という人もいるはずです。その場合は、以下のようなスタンスがおすすめです。

  • 長距離ドライブの前だけ入れる:高速道路で燃焼が安定しやすい環境なので、体感できるかもしれません。
  • 数回連続で入れてみる:継続給油することで清浄効果を得やすくなります。
  • 燃費を記録する:実際に数字を比較することで、効果があるかどうかを確認できます。

レギュラー車にハイオクを入れるべき人・入れなくてもいい人

入れるべき人

  • 車を長く大事に乗りたい人
  • エンジン内部の汚れを少しでも防ぎたい人
  • 静粛性の変化など微妙な違いも試してみたい人

入れなくてもいい人

  • 燃料代をできるだけ節約したい人
  • 性能アップや燃費改善を期待している人
  • 普段の街乗り中心で清浄効果を体感しにくい人

まとめ:レギュラー車にハイオクを入れる必要はある?

最後にまとめます。

  • レギュラー車にハイオクを入れても故障はしない
  • 性能アップや燃費改善はほとんど期待できない
  • メリットは清浄効果や静粛性など限定的
  • デメリットは価格が高いこと

つまり、レギュラー車にわざわざハイオクを入れる必要はありません。ただし、清浄効果を狙って継続的に使用する分には、エンジンにとってプラスに働く可能性もあります。

結論としては「入れても問題はないが、経済的に考えると無理に入れる必要はない」ということになります。もし気になる人は数回試してみて、自分の車や運転環境でどのような違いがあるかを確かめてみるのも良いでしょう。



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