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「10万キロ超えたら乗り換え」は本当に必要?2025.05.30
ディーラーのセールストークに惑わされない!20万キロ時代のクルマとの付き合い方
【はじめに】
「10万キロ超えたら、そろそろ乗り換えを…」
この言葉、ディーラーや整備士さんから一度は聞いたことあるんじゃないでしょうか?
実際、ある視聴者さんからこんな質問が届きました。
「うちのクルマ、10万キロを超えたんですが、ディーラーで“そろそろ乗り換えですね”って言われました。本当に今乗り換えた方がいいんでしょうか?」
この質問、すごく多くの人が気になってると思います。
でも、結論から言います。
10万キロを超えたからといって、乗り換える必要はまったくありません!
本記事では、「なぜ10万キロが区切りだと思われているのか」「本当に乗り換えるべきタイミングはいつなのか」について、クルマの整備の現場に基づいたリアルな視点でじっくり解説していきます。
第1章:なぜ「10万キロ」がクルマの寿命のように思われているのか?
10万キロという数字には、実は昔からの背景があるんです。
●理由①:タイミングベルト交換の目安だった
昔の車って、エンジンを動かすための「タイミングベルト」がゴム製だったんですよ。
このベルト、だいたい10万キロごとに交換が必要でした。
もし交換せずにベルトが切れてしまうと…最悪、エンジンが壊れる!修理費用が20〜30万円なんてことも。
なので、昔は「10万キロ=大きな修理の時期」だったんですね。
すると、そこを境に「いっそ買い替えたほうが良くない?」という流れになりやすかった。
●理由②:メーカー保証が切れる節目だった
もうひとつの理由が、新車保証の問題。
メーカーの保証って、だいたい5年または10万キロまでが基本なんですよ。
つまり、保証が切れることで故障リスクが自費になる=乗り換えの一つの区切りとして考えられてたんです。
第2章:でも、それって“昔の話”じゃない?
ここ、すごく大事なポイント。
現代のクルマは昔と比べてめちゃくちゃ丈夫になってます。
●今は「タイミングチェーン」の時代
今の車、多くが「タイミングチェーン」を採用してます。
チェーンは金属製で、基本的に交換不要なんです。
つまり、10万キロの「ベルト交換リスク」はもう関係ない!
●エンジンも電子制御も高性能化
最近のエンジンって、制御技術がすごく進化してます。
燃焼効率が上がって、内部のダメージもかなり少なくなってるんです。
電子制御系も診断機で異常がすぐにわかるし、予防整備もしやすい。
ざっくり言えば、「10万キロ=寿命」は完全に過去の常識!
第3章:10万キロ超えたからこそ、乗り潰すのが得?
さて、10万キロを超えたら乗り換えるべきか…
これ、実は**“乗り潰した方が得”**というケースが多いです。
●理由①:もう相場は下がってる
9万9千キロで売るなら、ちょっと価値が残ってるかもしれません。
でも10万キロを超えた瞬間、中古車市場では「過走行」として一段階ランクが下がります。
つまり、売るにはもったいない時期ってこと。
●理由②:壊れてから乗り換えても問題ない
「これから修理代がかかるかも…」って不安、わかります。
でも、まだ故障してないのにビクビクする必要はありません。
例えばエアコンが壊れて7万円の修理が必要、ってなった時に考えればいい話。
壊れてから乗り換える=もっとコスパが良い選択です。
第4章:20万キロ、30万キロも普通に走る時代へ
最近の車って、本当に長持ちするんですよ。
●メンテナンス次第で30万キロも余裕
ちゃんとオイル交換して、定期的に点検していれば、
20万キロでも30万キロでも普通に走れるのが今の車です。
逆に言えば、「10万キロはまだ半分」って感覚ですね。
●10年10万キロから、20年20万キロが新基準に
昔は「10年10万キロで買い替え」ってよく言われてましたけど、
今は「20年20万キロ目指してOK」ってくらいになってます。
第5章:それでも乗り換えるなら?おすすめのタイミングとは
もちろん、クルマの使用目的によっては早めの買い替えが向いてるケースもあります。
●9万キロ台での乗り換えはアリ
「相場が落ちる前に売る」という視点なら、9万キロ台での乗り換えは理にかなってます。
ただし、買い替えるなら本当に価値がある車種に乗っている場合だけ。
●故障が頻発するようなら判断を
年数が経ってくると、小さな故障がポロポロ出てくる場合も。
その時は、「これから先の修理コストと天秤にかけて」判断すればOKです。
冷静に考えましょう!
第6章:むしろ過走行車を狙って買うという裏技
ここまで読むと、逆にこう思う方もいるかもしれません。
「じゃあ、10万キロ超えた車をあえて安く買うってアリ?」
その答えは、めちゃくちゃアリです!
●実際の活用例:セカンドカー・通勤用に
例えば、家族用のヴォクシーを新車で買っても、通勤で年間3万キロ乗ったら3年で10万キロ。
そのぶん価値がガクッと落ちますよね?
だったら、通勤用に10万キロ超えた軽自動車を30万円で買って、乗り潰す方が断然得なんです。
●査定額の差は100万円以上に
10万キロ走ったヴォクシーと、3年で1万キロしか乗ってないヴォクシー。
これ、下取り価格で100万円以上差が出るなんてこともザラです。
だからこそ、過走行車を上手く使うのは節約術として超有効!
【まとめ】10万キロ=寿命はもう古い!今は“乗り潰し”が基本戦略
ここまで読んでくださってありがとうございます!
最後に、ポイントをまとめます。
✅10万キロでの乗り換えは「必要」ではなく「選択肢のひとつ」
→ 本当に乗り換える理由があるか、冷静に判断を。
✅現代の車は20万キロでも全然OK
→ タイミングチェーン・高品質エンジンで長寿命。
✅相場が落ちる9万キロ台で売るのも戦略
→ でも過ぎたら“乗り潰す”のが一番お得!
✅壊れてからでも全然遅くない
→ 修理費が高額なら、その時に乗り換えを考えよう。
🚙「10万キロ超えたクルマ」に乗っているあなたへ
焦らず、慌てず、クルマの状態を見ながら判断していきましょう。
乗り換えは“今すぐ必要”ではありません。
むしろ、うまく付き合っていくことで、あなたのカーライフはもっとお得に、快適になるかもしれません!