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【衝撃の真実!】 エンジンオイルの常識が覆る! ハイブリッド新時代に「0W-8」などの “ 超低粘度オイル ” が主流な理由をクルマのプロが解説!2025.05.20

 ハイブリッド車に使われている最新のエンジンオイル事情について、かなり深掘りしてお話ししていきたいと思います。

「最近のオイルってやたらサラサラしてない?」
「昔は10W-30が普通だったのに、今じゃ0W-8とか聞いたこともない粘度まである…」

クルマ好きの皆さん、そんな違和感ありませんか?
実は今、エンジンオイルの“常識”が大きく変わろうとしているんです。


■ そもそもエンジンオイルの粘度って何? 

まず最初に、基礎のキソ、「粘度」の話から簡単に説明しておきましょう。

エンジンオイルには、例えば「5W-30」みたいな表記がありますよね。
この数字、何を意味してるか知っていますか?

  • 5W」というのは低温時の粘度。Wは「ウィンター」、つまり冬の頭文字。エンジン始動直後など、寒い状態での粘度を示します。
  • 30」というのは高温時、エンジンがしっかり温まったときの粘度を表します。

この粘度のバランスによって、エンジンの保護性能や燃費、回転フィールなどが変わってくるわけです。


■ 昔の常識は「10W-30」がスタンダードだった

ちょっと昔話をすると…
10〜20年前までは、「10W-30」とか「5W-30」くらいが標準的な粘度とされていました。

もちろん、スポーツカーなんかでは粘度の高い「10W-40」や「15W-50」みたいなオイルを選んで、
エンジンの高負荷・高温環境に対応するというのが定番でした。

でも、ここ20年の流れを見ていくと、燃費重視のトレンドがどんどん加速していったんですよね。


■ オイルは「硬い」から「柔らかい」へ時代がシフト

メーカーが純正指定するオイル粘度も、時代とともに変わってきました。
かつて主流だった10W-30は、今では「硬い部類」に入るくらいで、最近では「0W-20」あたりが標準装備。

さらに驚くべきは、「0W-12」や「0W-8」といった超低粘度オイルの登場です。

このあたりから「ちょっと待って、それエンジン保護できるの?」という疑問の声も増えてきました。


■ サラサラすぎて不安?それでも超低粘度が選ばれる理由

実際、0W-8クラスになると、ほとんど水のようなサラサラ感です。

「ドロドロ感がない=油膜が張れない=エンジン傷つくんじゃ?」
そう思うのも当然です。

でも、実はこれ、ある理由から成立してるんです。

それが、ハイブリッド車の登場


■ ハイブリッド車の特性と超低粘度オイルの相性

ハイブリッド車って、エンジンをそこまで高回転で回さないですよね。
発進や低速走行ではモーターが主に動き、エンジンはあくまで補助。

つまり、エンジンにそこまで過酷な負荷がかからない構造になっているんです。

であれば、オイルの粘度もそこまで高くなくていい=低粘度で十分という理屈になる。

その代わりに、低粘度オイルを使うことで、エンジンの回転抵抗を抑えて燃費を稼ぐ
この考え方が、いまの「超低粘度」流行の裏にあるんです。


■ ただし…デメリットや注意点も

ここで誤解してはいけないのは、低粘度が万能ではないということ。

柔らかすぎるオイルを、高負荷で高温になるようなシーン、たとえばスポーツ走行や長時間高速走行などに使うと…

  • 油膜が切れやすい
  • 金属同士が直接こすれて摩耗する
  • エンジン内部が削れてしまう

といったリスクも当然あるわけです。

だから、やみくもに柔らかいオイルを選ぶのはNG。
車種や使い方、メーカー指定をきちんと守ることが何より大事です。


■ 規格の問題と「GLV-1」という日本独自基準

オイルには「API」や「ILSAC」といった国際的な品質規格があります。
でも、アメリカではハイブリッド車の普及が遅れていたため、超低粘度オイルの需要がほとんどなかったんです。

そこで登場したのが、**日本独自の「GLV-1」**という規格。

GLV-1は、超低粘度オイルの性能を担保するために開発された新しい規格で、ハイブリッド車を前提にしています。

このオイルたちは、最初こそ国際規格の認証を受けていなかったため「純正専用品」として使われていました。


■ 世界が日本のハイブリッド文化に追いついてきた

ところがここ数年、世界的に電動化・ハイブリッド化が一気に加速

トヨタをはじめとした日本車のハイブリッドが海外でも評価されるようになり、
それに追随する形で、超低粘度オイルも国際規格として認められ始めたんです。

今では、日本のGLV-1をベースとしたグローバルな超低粘度オイルの認証規格も整備されつつあり、
アメリカやヨーロッパでも徐々に対応が広がっています。


■ 世界中のオイルメーカーが超低粘度を開発しはじめた

規格化されるということは、それに合わせて各メーカーが商品を投入してくるということでもあります。

つまり今後、超低粘度オイルは

  • 国産メーカーだけでなく
  • 海外の有名オイルブランドからも
  • 豊富な選択肢としてラインアップされていく

ということになります。

これは、ユーザーにとっても嬉しいポイントですよね。


■ まとめ:柔らかいオイルが「正解」の時代へ?

というわけで、今回の内容をまとめると…

✅ 燃費を追求する中で、エンジンオイルはどんどん「柔らかく」なっている
✅ ハイブリッド車では、エンジン負荷が低いため「超低粘度オイル」が理にかなっている
✅ 日本発のGLV-1規格が世界的に認められ、今ではグローバルスタンダードになりつつある
✅ 今後は選べるオイルの幅が広がり、性能・価格・ブランドなど多様な選択が可能になる

昔の常識では「柔らかすぎるオイル=エンジンに悪い」でしたが、
今は車の構造が変わってきているため、その常識もアップデートが必要なんですね。



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